課題

氷点下のノルウェーの植物工場で、野菜を安定生産するための多くの壁。

栽培技術の革新とデータで未来の食を守る「MIRAI株式会社」の植物工場には約500平米の栽培室が二つあり、苗の植え付けから収穫まで全く農薬を使わずに野菜を栽培。収穫した野菜はスーパーマーケットのデリカコーナーや飲食店など、幅広く流通していました。


植物工場の生産現場では給排水などの設備や温度・湿度、CO2を測るセンサーを使用していましたが、それらに異常が発生した際は、担当者が現場で確認する必要がありました。また培養液の交換時期や電力使用量、設備データとセンサーデータの相関関係を把握できていないなど課題は山積み。システム管理においては複数の設備稼働データと、センサーデータを一覧で表示する仕組みがなく、経営者は単価の安い製品(野菜)に対する設備投資の費用対効果など課題を抱えていました。

解決策

「SensorCorpus」をカスタマイズし、全てのデータをMIRAI仕様で表示。

複数の設備稼働データと複数のセンサーデータを全て「SensorCorpus」に取り込み、全てのデータをリアルタイムに表示。またダッシュボード(グラフィック、画像)の柔軟性に優れているので、カスタマイズを加えることによりMIRAI様が見たいダッシュボードを実現。従来、設備数やセンサー数を増やす場合、サーバの更新も必要でしたが「SensorCorpus」はクラウド上にあるプラットフォームなのでスケールアップ時の改修の心配も不要。

結果

収穫量・品質ともにアップ。社内の情報共有、指示もスムーズに。

「経営」「生産現場」「デジタル技術者」が同時に現場の客観的情報を見ることで、社内議論もフラットになり経営者の判断、指示もスムーズに。感性、直感、経験という属人的なノウハウをデジタル化することで品質向上、製造量予測を実現。具体的には三要素である光(照明)、空気(温度、湿度、風)、培養液(環境数値)をコントロールすることで、製造量三割アップ(大きさと重さも拡大)、利益率三割アップを達成しました。

使用センサー

温度センサー、湿度センサー、照度センサー、CO2センサー

MIRAI株式会社様情報

会社名:MIRAI株式会社
代表取締役会長:椎名 吉夫
取締役社長 兼 営業本部長:野澤 永光
創業:2004年9月
設立:2015年11月
資本金:75,500,000円

〒 277-0881 千葉県柏市青田新田飛地221-1
最寄駅:つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅
電話番号:04-7192-6655