今回は、2021年12月10日に開催されました、株式会社ソラコム様主催のSPS(SORACOM Partner Space)パートナー総会にて、弊社が「2021テクノロジーパートナー優秀賞」を受賞したことをお知らせします。

パートナー総会では、弊社執行役員セールス&マーケティング部部長の高橋が登壇し、北九州市小倉城での事例を紹介させていただきました。

インフォコーパスではCO2濃度測定による感染症対策ソリューション「SensorCorpus IC」を提供しています。

北九州市小倉城での導入事例

導入の背景

北九州市小倉北区の観光名所・小倉城の入場者数が2020年3月には、54年ぶりに20万人を突破し、過去3番目のにぎわいとなりました。しかし、その後の新型コロナウイルスの感染拡大のため臨時休館を余儀なくされたこともあり、安心して観光施設を利用できる環境の提供が求められていました。

「二酸化炭素(CO2)濃度測定」は、新型コロナウィルスの感染拡大防止という観点で、現在非常に注目を集めています。人が密集している(所謂「密」な)環境下において、適度に「換気」し、感染リスクを抑えることは、検温、消毒、マスク着用などの次に大切であるとも言われています。しかし、消毒などに比べて、「換気」の対策は不明瞭であるという問題が指摘されています。そこで、適切な「換気」をうながす指標として、CO2濃度の測定が推奨されています。※

CO2濃度測定は感染防止という観点でも非常に重要ですが、数値をわかりやすい形で表示するなど、測定結果の「可視化」を行うことは、利用者が施設を安心して利用することができるために大きな効果があります。感染対策がしっかり取られているということを利用者に可視化することにより、観光客が快適に施設を利用することができるようになります。

解決策

当社は小倉城・小倉城庭園・しろテラスの3施設に4台のCO2濃度測定センサーを導入し、SensorCorpusにより入場者が各施設の現在のCO2排出量を見えるようにしました。また施設の管理者は管理画面により各施設のCO2排出量の増減の様子を時系列でモニタリングできる仕組みを作りました。

導入後の効果

ご来場者が多く、会話などによりCO2濃度が 1,000ppm を超えた際には管理者にメールでアラームを発報し換気を行う、または入場人数の制限をするなどの対応を行うことで安心して施設内を見学頂けるようになりました。
データがたまってくると今後、シーズン別、月別、曜日別、イベント実施日別のCO2排出量の傾向も予測できるようになると期待されます。

お客様情報

福岡県・北九州市小倉城様
https://www.kokura-castle.jp/

※下記の資料をご参照ください

内閣官房室内CO2濃度を換気の指標として利用する研究 2020年12月8日初版 https://www.covid19-ai.jp/ja-jp/organization/aist/articles/article001