課題
- 多くの製造業において生産計画の精度向上は非常に重要な関心事ではあるが、そのためには製造工程全体を通じて、各工程や工程間においてどれぐらいの時間がかかっているのかなどを把握する必要がある。しかしながら、現場からの申告から判断するしかなく、製造現場の実態を正しく把握できていないのが多くの製造業において課題となっている。
解決策
- 仕掛品に付随する工程伝票や製造指示書にビーコンタグを同封し、製造現場に設置したビーコン受信機の場所とタイムスタンプから仕掛品の所在と滞留時間を記録できるようにした。それにより各工程や工程間での仕掛品の動きを把握できるようになった。
- 作業員にもビーコンタグを所持してもらい、どの場所(作業場、会議室など)に所在しているかを把握できるようにして、それらをダッシュボード上で直ぐに確認できるようにした。
結果
- 仕掛品の所在を把握できることで、探す手間を省略することができるようになった。
- 今まで見えていなかった滞留時間を把握できるようになり、生産計画の精度を上げるための情報として役立てることができるようになった。