課題
高品質なケーブルの製造、加工技術は、製造現場の熟練作業者による長年の経験に支えられてきました。昨今の、国内労働人口の減少による人材不足、次世代への技術継承といった社会課題に対応しつつ競争力を高めていくためにも、いち早く製造現場のDX化への取り組みに着手し、ノウハウの蓄積、データ収集・利活用のためのDX(IoT)基盤を構築する必要がありました。
解決策
ワイヤー加工のための伸線機のモーターおよび冷却水の各種稼働データやアラート情報(160種類以上)をPLC経由で取得、ゲートウェイ上での処理を通じて「SensorCorpus」にデータを格納、全体ステータスと詳細推移の可視化するシステムを、およそ一か月で構築しました。
結果
71種類の稼働データと164種のアラート情報を一元的に管理することで、設備全体を俯瞰した管理およびデータ活用が可能になりました。今後はこのIoT基盤を拡張、データ利活用におけるノウハウを蓄積することで、高品質な製品を安定的・継続的に提供するための製造工程の実現を目指しています。